新車販売台数ランキング|自動車業界動向レポートと自販連・全軽自協の数字で見る月別の推移

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新車販売台数ランキングは、どの車が売れているかを知る基本の数字です。中古車を扱う店にとっては、数年後に下取りやリース満了で市場に戻ってくる車の量を読む手がかりにもなります。この記事では、クイック・ネットワーク株式会社が毎月発行している「自動車業界動向」レポート(Quick×Quick)に載った新車販売台数ランキングを、引用元の日本自動車販売協会連合会(自販連)と全国軽自動車協会連合会(全軽自協)の公表値で確かめ直し、最新の順位と月別の推移を表にまとめました。

この記事の数字の出典:自動車業界動向レポート(クイック・ネットワーク株式会社発行)の各号と、その引用元である自販連「乗用車ブランド通称名別順位」、全軽自協「軽四輪車 通称名別 新車販売確報」。レポート未掲載の月と最新月は、2団体の公表値で補いました。レポートの1月号は前年1〜12月の通年、7月号は1〜6月の上半期累計を載せているため、月別の表からは外しています。確認日は2026年10月です。

新車販売台数ランキング 2026年8月(登録車・軽自動車)

2026年8月の新車販売台数ランキングは、登録車の1位がトヨタのヤリスで10,077台(前年同月比114.3%)、軽乗用車の1位がホンダのN-BOXで13,917台(同93.2%)でした。自販連が2026年9月4日に公表した乗用車ブランド通称名別順位(軽自動車と海外ブランド車を除く)では、2位がライズ8,824台、3位がカローラ8,335台、4位がシエンタ7,591台、5位がルーミー6,720台で、上位5車種をトヨタが占めています。全軽自協の2026年8月の確報では、軽乗用車の2位がスズキのスペーシア11,624台、3位がダイハツのタント6,672台です。8月は登録車も軽も7月より台数が減っており、前月比で見るとN-BOXは61.8%でした。夏季休業の多い月なので、前月との比較には季節の差が入ります。

順位登録車(自販連)台数と前年同月比軽乗用車(全軽自協)台数と前年同月比
1ヤリス(トヨタ)10,077台、114.3%N-BOX(ホンダ)13,917台、93.2%
2ライズ(トヨタ)8,824台、117.9%スペーシア(スズキ)11,624台、101.3%
3カローラ(トヨタ)8,335台、97.0%タント(ダイハツ)6,672台、95.9%
4シエンタ(トヨタ)7,591台、127.3%ムーヴ(ダイハツ)6,249台、57.6%
5ルーミー(トヨタ)6,720台、101.1%ルークス(日産)6,093台、157.4%

自販連の8月分には、ほかにもRAV4が4,488台(前年同月比341.6%)、ジムニーが4,437台(同500.8%)と、前年から大きく伸びた車種が並んでいます。前年比の大きな数字は、前年同月にモデル切替や生産の都合で台数が少なかった反動であることが多いため、台数そのものと合わせて読むと実態に近づきます。

2026年上半期(1〜6月)の新車販売台数ランキング

2026年1〜6月の累計で最も売れた登録車はヤリスの72,236台(前年比83.1%)で、軽乗用車はN-BOXの102,419台(同99.0%)でした。登録車の数字は、自動車業界動向レポート2026年7月号の乗用車ランキングに「累計掲載」として載ったもので、自販連の「2026年1月~2026年6月分」と一致します。2位のシエンタ62,805台と3位のカローラ62,778台の差はわずか27台で、4位のライズも61,946台と接近しています。前年比ではヤリスとカローラが8割台に下がり、シエンタ(110.4%)、ライズ(128.3%)、ルーミー(116.6%)が伸びました。軽乗用車は全軽自協の2026年1〜6月の累計で、ムーヴが63,272台(前年比124.4%)とタントの62,419台を上回り3位に入っています。レポート7月号の軽自動車の欄は6月1か月分の数字なので、累計と混ぜないよう注意してください。

順位登録車 2026年1〜6月の台数(前年比)軽乗用車 2026年1〜6月の台数(前年比)
1ヤリス 72,236台(83.1%)N-BOX 102,419台(99.0%)
2シエンタ 62,805台(110.4%)スペーシア 83,229台(98.7%)
3カローラ 62,778台(83.7%)ムーヴ 63,272台(124.4%)
4ライズ 61,946台(128.3%)タント 62,419台(95.5%)
5ルーミー 52,342台(116.6%)ルークス 53,173台(144.1%)

上半期の登録車は上位5車種がすべてトヨタで、6位にホンダのフリードが48,303台(前年比98.4%)で入りました。軽乗用車では日産のルークスが前年比144.1%と大きく伸び、上位5車種に食い込んでいます。

2025年(1〜12月)の新車販売台数ランキング

2025年の1年間で最も売れた登録車はヤリスの166,533台(前年比100.2%)、軽乗用車はN-BOXの201,354台(同97.6%)でした。登録車の数字は、自動車業界動向レポート2026年1月号の乗用車ランキング(累計掲載)と、自販連の「2025年1月~12月分」で同じ値です。2位カローラは138,829台で前年比83.2%に下がり、3位シエンタは106,558台、4位ライズは100,851台で前年比196.9%とほぼ倍増しました。軽乗用車は全軽自協の2025年1〜12月の累計で、2位スペーシア165,589台、3位タント124,619台、4位ムーヴ122,349台と続きます。ムーヴは前年比291.3%で、2025年10月には月間でN-BOXを抜いて軽乗用車の1位に立ちました。車種ごとの増減の大きさは、モデルの切替時期と重なっていることが多い点を踏まえて読んでください。

順位登録車 2025年の台数(前年比)軽乗用車 2025年の台数(前年比)
1ヤリス 166,533台(100.2%)N-BOX 201,354台(97.6%)
2カローラ 138,829台(83.2%)スペーシア 165,589台(99.9%)
3シエンタ 106,558台(95.9%)タント 124,619台(132.9%)
4ライズ 100,851台(196.9%)ムーヴ 122,349台(291.3%)
5ルーミー 95,221台(140.7%)ハスラー 87,972台(94.8%)

新車販売台数1位の月別推移(2025年1月〜2026年8月)

2025年1月から2026年8月までの20か月、登録車の月間1位はすべてヤリスでした。台数は月によって8,818台(2025年8月)から17,041台(2025年10月)まで開きがあり、2025年は3月と10月に多く、8月に少ない形でした。前年同月比は2026年1月から5月まで100%を下回り、6月の105.6%で持ち直しました。軽乗用車はN-BOXが20か月のうち18か月で1位で、例外は2025年10月のムーヴ(16,015台、前年同月比308.3%)と2026年4月のスペーシア(13,546台、同101.6%)です。表の数字は自動車業界動向レポートの月次掲載を基本とし、レポートが累計を載せた月(2025年6月、9月、12月、2026年6月の乗用車)と、レポートの発行前の月(2026年7月、8月)は自販連と全軽自協の公表値で補いました。

対象月登録車と軽乗用車の1位(台数、前年同月比)
2025年1月登録車はヤリスの16,257台(134.8%)、軽乗用車はN-BOXの16,394台(94.0%)でした
2025年2月登録車はヤリスの15,245台(122.0%)、軽乗用車はN-BOXの18,823台(113.8%)でした
2025年3月登録車はヤリスの16,483台(93.2%)、軽乗用車はN-BOXの23,627台(116.0%)でした
2025年4月登録車はヤリスの15,258台(110.8%)、軽乗用車はN-BOXの14,868台(99.5%)でした
2025年5月登録車はヤリスの11,756台(86.8%)、軽乗用車はN-BOXの13,565台(93.0%)でした
2025年6月登録車はヤリスの11,943台(98.0%)、軽乗用車はN-BOXの16,158台(96.2%)でした
2025年7月登録車はヤリスの13,904台(119.7%)、軽乗用車はN-BOXの16,714台(101.3%)でした
2025年8月登録車はヤリスの8,818台(99.1%)、軽乗用車はN-BOXの14,936台(103.4%)でした
2025年9月登録車はヤリスの13,670台(104.8%)、軽乗用車はN-BOXの21,717台(87.0%)でした
2025年10月登録車はヤリスの17,041台(101.3%)、軽乗用車はムーヴの16,015台(308.3%)でした
2025年11月登録車はヤリスの14,556台(77.4%)、軽乗用車はN-BOXの16,198台(89.8%)でした
2025年12月登録車はヤリスの11,602台(76.1%)、軽乗用車はN-BOXの15,570台(104.9%)でした
2026年1月登録車はヤリスの11,192台(68.8%)、軽乗用車はN-BOXの16,534台(100.9%)でした
2026年2月登録車はヤリスの11,280台(74.0%)、軽乗用車はN-BOXの18,507台(98.3%)でした
2026年3月登録車はヤリスの13,607台(82.6%)、軽乗用車はN-BOXの21,342台(90.3%)でした
2026年4月登録車はヤリスの13,149台(86.2%)、軽乗用車はスペーシアの13,546台(101.6%)でした
2026年5月登録車はヤリスの10,401台(88.5%)、軽乗用車はN-BOXの13,850台(102.1%)でした
2026年6月登録車はヤリスの12,607台(105.6%)、軽乗用車はN-BOXの19,527台(120.9%)でした
2026年7月登録車はヤリスの13,679台(98.4%)、軽乗用車はN-BOXの22,506台(134.7%)でした
2026年8月登録車はヤリスの10,077台(114.3%)、軽乗用車はN-BOXの13,917台(93.2%)でした

号ごとの数字と、ほかの年の推移は自動車業界動向レポートのバックナンバー要約で確かめられます。各号のPDFは自動車業界動向の資料ページからダウンロードできます。

自動車業界動向レポートの新車販売台数の読み方(対象月と累計号)

自動車業界動向レポートの新車販売台数は、原則として発行月の前月1か月分の実績です。たとえば2026年6月号には2026年5月の数字が載っています。ただし一部の号は乗用車の欄に累計を載せており、1月号は前年1〜12月の通年、7月号はその年の1〜6月の上半期累計です。2025年10月号の乗用車(ヤリス75,349台)も、自販連の「2025年4月~2025年9月分」と同じ年度上期の累計でした。累計の号でも、軽自動車の欄は前月1か月分の数字が載っています。数字の出典は、乗用車が自販連、軽自動車が全軽自協で、レポートはそれを引用しています。資料ページの要約では、台数が40,000台以上の号を「累計」と表示し、月次の推移表から外しています。前年同月比が数百%になっている月は、前年がモデル切替の時期だったなど特殊な事情があることが多い点にも注意が要ります。

号乗用車の欄軽自動車の欄
1月号(例:2026年1月号)前年1〜12月の通年累計が載る前月(12月)1か月分が載る
7月号(例:2026年7月号)その年の1〜6月の上半期累計が載る前月(6月)1か月分が載る
2025年10月号2025年4〜9月の年度上期累計が載る(自販連と一致)前月(9月)1か月分が載る
そのほかの号前月1か月分が載る前月1か月分が載る

新車販売台数と中古車の仕入れ・相場の関係

新車販売台数は、数年後の中古車の供給量を読む材料になります。新車で多く売れた車は、車検や乗り換えのタイミングで下取りに出され、業者オークションや共有在庫に並ぶ台数も増えるからです。一方で台数の多い車種は扱う店も多く、仕入れ値の競り合いも起きやすくなります。自動車業界動向レポートには、新車ランキングと並んで中古車の平均単価も載っています。2026年7月号では、6月のQuick×ワンプライスの平均単価が前年の186.6万円から215.3万円に、主要AA会場の平均単価が101.5万円から116.9万円に上がりました。新車の販売動向と中古車の単価を同じ号で見比べると、どの車種をどの価格帯で仕入れるかを考えるときの目安になります。仕入れの経路そのものの違いは中古車の業販・仕入れルートの比べ方で解説しています。

ランキングを仕入れに使うときの注意

新車の販売台数は、市場に出回る量の目安です。個々の車の仕入れ値や売れ行きは、年式、走行距離、グレード、地域の需要で大きく変わります。具体的な仕入れの判断は、共有在庫や業者オークションの実際の価格と、自店の過去の販売実績で確かめてください。

Quick×Quickの共有在庫では、全国の会員が掲載した在庫から車を探して仕入れられます。サービスの概要はQuick×Quickとはで紹介しています。共有在庫の仕組みは中古車の共有在庫とはにまとめています。

Quick×Quickの入会申込

自動車業界動向レポートを発行しているQuick×Quickでは、全国の共有在庫から中古車を仕入れられます。入会の申込は日本カーネットが受け付け、手続きをご案内します。

入会を申し込む(無料)入会条件・申込方法を見る

よくある質問

新車販売台数ランキングは、どこが発表している数字ですか?
登録車(普通車と小型車)は一般社団法人 日本自動車販売協会連合会(自販連)が「乗用車ブランド通称名別順位」として、軽自動車は一般社団法人 全国軽自動車協会連合会(全軽自協)が「軽四輪車 通称名別 新車販売確報」として毎月公表しています。Quick×Quickの自動車業界動向レポートは、この2団体の数字を引用して掲載しています。
自動車業界動向レポートの1月号と7月号の数字が大きいのはなぜですか?
1月号の乗用車ランキングは前年1〜12月の通年、7月号はその年の1〜6月の上半期累計を載せているためです。2025年10月号の乗用車は、自販連の2025年4〜9月分(年度上期)と同じ数字でした。軽自動車の欄は、これらの号でも前月1か月分の数字です。月ごとの推移を比べるときは、累計の号を外して読んでください。
2025年に一番売れた車は何ですか?
自販連の2025年1〜12月分では、登録車の1位はトヨタのヤリスで166,533台(前年比100.2%)でした。全軽自協の2025年1〜12月の累計では、軽乗用車の1位はホンダのN-BOXで201,354台(前年比97.6%)です。
ヤリスやカローラの台数には、どこまでの車種が含まれますか?
自販連の注記では、ブランド通称名は国産メーカーの同一車名を合算したもので、海外生産車を含みます。たとえばカローラはカローラシリーズの全車種と教習車を含みます。ヤリスの台数も同じ考え方で集計されています。
新車の販売台数は中古車の仕入れに関係がありますか?
新車で売れた車は、数年後に下取りやリース満了で中古車市場に出てきます。いま販売台数の多い車種は将来の仕入れの候補が多くなる一方、競合する店も多くなります。中古車の相場は、同じレポートに載っている業者オークションの平均単価と合わせて見ると判断しやすくなります。
中古車の仕入れと、整備・車両販売の管理はまとめて考えたほうがよいですか?
仕入れた車を販売し、納車前の整備や車検まで行う店では、仕入れの経路だけでなく、車両販売システム(車販ソフト)や自動車整備システム(自動車整備ソフト)で在庫と顧客を管理できるかも確かめると二重入力が減ります。整備システム 比較や整備ソフト おすすめの情報を見るときは、整備ソフト 安いかどうかだけでなく、整備システム リースなし(月払)で始められるかも確認してください。

参考にした一次情報